イタリアとクロアチアに行ってきた
世界遺産のテレビ番組のCMでスイッチが入ってしまい、どうしてもクロアチアのドゥブロヴニクに行ってみたくなった。ついでに隣のイタリアも行ってみたい、という適当な感じで決行。トルコ航空のイスタンブール経由ミラノ行きのチケットが取れた。 ヨーロッパの主要空港からドゥブロヴニクに行く航空便は観光路線なので、オフシーズンは便が席自体が少ないらしく、取れなかった。調べてみると、鉄道・バス・フェリーでイタリアから入国できそうなことが判明。どうせなら、余り乗る機会がないフェリーに乗ってみることにした。
今回はマップカメラで中古で買ったNEX-5をお供連れて行った。軽くてコンパクトで動画もきれいに撮れるので良かった。 ソニー デジタル一眼α NEX-5 ダブルレンズキット シルバー NEX-5D/S
1日目 ミラノ (Milan Malpensa) 空港近くで一泊。早速タクシーで数百円ぼったくられる。ホテルの部屋は広いけどベッドの幅が異様に狭かった。数時間寝るためだけだから大丈夫。
2日目 EasyJetでミラノからバーリへ移動した(€85.49)。 バーリからアルベロベッロ (Alberobello)とマテーラ(Matera)に行きたいと思っていたんだけど、時間がなかったのでスド・エスト鉄道でアルベロベッロへ行くことにした(片道 €4.5)。ちなみにマテーラへはバスで行けるらしい(Bariからマテーラへのバス)。 沿線にはオリーブ畑が広がっていて、オリーブの木の下にはアネモネかポピーかわからないけど花が沢山咲いていて綺麗だった。 トゥルッリ。日本人観光客が多いみたいで、いたるところに日本語が書いてある。おみやげ屋さんも日本語で客寄せしてる。
トゥルッリに泊まれるホテルもあるらしい。 どこで食べても食べ物がだいたい美味しくて感動した。パスタがザラザラしてる? バーリへ戻って夕方発のフェリーに乗る。バーリ駅から港までバスが出てるんだけど、フェリー乗り場がわかりにくくて苦労した。Jadrolinijaという会社のフェリーがバーリとドゥブロヴニク間を航行している。チケットは事前にオンライン購入した。安いベッドの相部屋で、復路は夕食を付けて往復1,059 HRK(クロアチア・クーナ)€140。 席はこんな感じ。アメリカ人とクロアチア人の女性と相部屋だった。眠って、起きたらドゥブロヴニクに着いてた。
3日目 ドゥブロヴニクで宿泊するとなると、アホみたいに値段が高い高級ホテルか、sobeという観光局から認可をもらった民宿(貸し部屋)か、の選択になる。せっかくドゥブロヴニクに行くんだからsobeに宿泊してみたいと思っていたので、港で客引きしてたおっちゃんと交渉して旧市街からちょっと離れているsobeを契約した。小さなお子さんが2人いるご夫婦がやってる宿。一泊€20くらい。オフシーズンだから?安い。朝食はオプションで付けられる(€5くらい。これは内容にしては高かった)。清潔で内装もかわいい。 日本人だとわかると、地震は大丈夫だったの?と気遣ってもらうなど。 荷物を置いて旧市街をぶらぶらする。
内戦で破壊されたロープウェイが去年復活したらしいので、最初に街の全貌を把握するために乗ってみた。 銃弾を受けた跡が残っている。 遊覧船などに乗ってみる。海から見ても綺麗な街。 牡蠣が名物。日本のものと違って平べったい。そして小魚の揚げ物。魚介が新鮮で、シンプルな味付けだけでおいしい。 どこを歩いてもRPGみたいな街なので、歩くだけで楽しい。ミラノやバーリは夜に出歩くには怖い感じがしたけど、ドゥブロヴニクの旧市街は治安が良さそうだった。 馴れ馴れしいおっちゃんが客引きしてるレストランに入ってみた。なんとかファミリーの店だから美味しいんだ、みたいなことを言ってた。ワインも美味しかった。値段も高くない。
4日目 sobeのテラスで朝ごはんを食べたりして優雅。チーズとかジャムとかが美味しい。
旧市街の城壁をぐるっとまわった。 ジブリぽい。これは観光用にこんな干し方してるんだろうか。 海がきれい。
フランシスコ会修道院では聖歌隊が練習しているのを見学したり、庭を拝見したり。
Gradska Kavana というカフェでロジャータ(Rožata)というプリンとウインナーコーヒー(Kava sa šlagom)を頂いた。 スプーンがプリンにぶっ刺されて来る。いたって普通のプリン味。
5日目 名残惜しいが、次のフェリーを逃すと数日後になるので、再びバーリへと戻る。 フェリーの時間まで港の近くのスーパーを徘徊して地元民気分を味わった。
さらばドゥブロヴニク〜。
ドゥブロヴニクには豪華客船がたくさん寄港してた。こんなでかい客船は初めて見た。 船の中でオムレツ食べて仮眠したらイタリアに着いてた。船でEUに入ると、入国スタンプが船のマークになる!電車も揃えたい。 バーリで一泊。ホテルのフロントの人に教えてもらった RISTORANTE PIZZERIA O'CHALET という目の前のレストランで遅い夕食。バジルトマトパスタにかかったヤギのチーズがめちゃくちゃ美味しかった。写真を撮るのを忘れてしまった。こういう普通の街のレストランが普通に美味しいのがすごい。イタリアすごい。 バーリにも小さいけれどお城や城下町があって、じっくり歩いてみたかったけれど時間が取れず残念だった。
6日目 早朝の便でちょっと寄ってみたかったローマへ移動。飛行機に乗るのにネットチケットの印刷を間違えていて乗り遅れるところだった。あと、イタリアは入国審査より飛行機の手荷物の個数チェックのほうが厳しい。 ローマは生きてればもう一回くらい来れそうな気がするので、さらっと市内を散策した。ちょうど「前法王故ヨハネ・パウロ2世の列福式」というのが開催される日らしくて、バチカン市国には入れなかった。黒い服の巡礼者が街中にたくさんいた。 屋台で買ったピザらしきものがすごくうまかった。イタリアすごい。 ローマは世界有数の観光地なので、きらびやかだけど、観光客をカモにしようとしてる人もたくさんいる印象。あと、古くて立派な建物が多いので、自分がどこを歩いているかわからなくなって、地図を見てても迷ってしまう(目印となる建物を認識しにくい)。 妹に頼まれていた手芸用品を探すついでに蚤の市に行ってみた。衣類やバッグ、古本、家具、食品などがず~っとならんでた。ジェラート食べながら見るだけでも楽しい。ローマで一泊してミラノ経由で帰途へ。 食べ物が美味しい国は偉大。
中央線の終点まで行ってみた。
途中で相模湖で降りてみた。いつかの時代で時が止まっているかのような。 終点の大月で降りて富士登山鉄道に1駅だけ乗ってみた。
宮沢賢治と柳田國男の世界に浸る旅
なんとなく、物悲しい季節に北国に行きたくなり、花巻と遠野へ行く事にしました。東北の紅葉はもうおしまいの頃。
東北新幹線の新花巻駅で下車。新花巻周辺は交通の便はあまり良くないので、タクシーかレンタカーを借りたほうが良いです。歩くの超疲れた。
花巻市博物館、宮沢賢治記念館、宮沢賢治イーハトーブ館などを見学。宮沢賢治イーハトーブ館は、宮沢賢治の著作の世界を体験できる施設で面白かった。
お昼は「注文の多い料理店」をモチーフにした山猫軒というレストランで、岩手名物をいただきました。
角煮とか山菜が美味しかった。
この日は花巻市内の温泉付きのビジネスホテルに一泊した。11月とはいえ、日が暮れると寒さが厳しい。
博物館や資料館も面白いのだが、印象的だったのが花巻や遠野の何気無い風景で、独特な形の家屋、小さい林の中に佇む鳥居、山々に囲まれた田んぼ、言葉にするのが難しいのだけど、宮沢賢治の物語はこういうところから多く生まれたのだな、と感じることができた。 それから、同じ田舎でも、関東の山奥や私の地元とは違う。それぞれの土地らしさがあるものだな、と実感した。
次の日は新花巻駅でレンタカーを借りて、遠野市へ。ここからは柳田國男の「遠野物語」の世界。
昔からの豪農の家屋。座敷わらしって、こういう家に住んでそう。
絶妙なバランスの続石。
なぜか遠野はジンギスカンが名物。しかし、牛と馬はいたけど、羊は一匹も見なかった。あと、ホップも名産らしいです。
知らなかったのですが、今年で遠野物語百周年で、遠野市立博物館では水木しげる先生の描く遠野物語の原画や、オリジナルアニメを見ることが出来ました。いい時期に行ってしまった!