ハッカーと画家

 まだ読んでなかったの?という感じですが ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち を読みました。これの影響で 翻訳テーマHow to Be Silicon Valley をおねだりしたのです(自分で読めなかったから…)。

以下、付箋を貼った箇所。

 プログラマとシステム管理者は、普通はそれぞれ違った心配を抱えているものだ。
プログラマはバグについて心配するし、システム管理者はインフラについて心配する。
…略…
Webアプリケーションでは、このふたつの異なった責任が一緒にかかってくるんだ。

デスクトップソフトウェア会社では、プログラマはソフトウェアを書きあげればそこでバグ対応まで一旦、一息つけるでしょう。でも、Webアプリケーションでは、 出来上がり→リリース→すぐバグがあがる ので、大変です。運用し始めたらサーバーのスペックが…とかいう問題にも対処しないといけません。  でも、すぐユーザーに使ってもらえるので、ダイレクトにユーザーの要望やバグが上がってくる。大変だけど、面白い。

まず、自分でも使いたいと思うような、明快で簡単なものから作り始めることだ。
バージョン1.0を素早く出して、それからユーザーの声をよく聞きながらそれを改良してゆく。

「あれがやりたい」と思ったらすぐ作ってしまえ、ということ。なかなか進めないのは意思が足りないからでしょうか。

エリック・レイモンドはエッセイ『ハッカーになろう』の中で、他のいろいろなアドバイスに混じって、
ハッカーになりたい人はどんな言語を勉強すべきかを述べている。
まず PythonJava から始めよ、学ぶのが容易だから。
真剣なハッカーはさらに、Unixをハックするために C を学び、
システム管理者とCGIスクリプトのためにPerlを学ぶべし。
そして本当に真剣なハッカーLisp を学ぶことを熟慮すべきだ、と。

と、 Lisp をべた褒めしています。こんど、どんな言語なのか眺めてみよう。

数学者は良い仕事を「美しい」と形容する。
科学者、技術者、音楽家、建築家、デザイナー、作家、画家、
そういった人々も、過去や現在に、「美しい」という形容詞を使ってきた。

そういえば、「美しい」なんて言葉は日常で使わない。日本人は特に。「美しい」と言える仕事は幸せだ。

 Paul Grahamさんもそうですが、何か一つに秀でている人は、他の事象についても造詣が深いものだと感じます。